わが国の歯科保健行政は、1947年(昭和22年)、保健所法に歯科保健に関する事項が定められて本格的に開始しました。また、1994年(平成6年)に成立した地域保健法において、保健所、保健センターや歯科保健行政の業務が規定されました。 学校歯科保健による就学時健診(6歳)が導入され、更なる小児の歯科保健の向上の為、3歳児歯科健康診査が開始されました。
 その後、歯科健康診査は、3歳児歯科健康診査の段階では遅すぎる、と評価され、1歳6ヶ月児歯科健康診査が追加されて今日に至っています。
 お子さんに対して、6歳、3歳、1歳6ヶ月の段階で健診を行って、保健活動を徐々に充実させてきた時代の流れがあります。

おもな歯科保健施策

年 次 おもな施策
昭和3(1928)年 ムシ歯予防デー(6月4日)が定められる
昭和23(1948)年 厚生省医務局に歯科衛生課設置
歯科衛生士制度創設
昭和27(1952)年 第1回母と子のよい歯のコンクール(以後、毎年実施)
昭和32(1957)年 第1回歯科疾患実態調査(以後、6年ごとに実施)
昭和33(1958)年 歯の衛生週間(6月4日?10日)始まる
昭和36(1961)年 3歳児歯科健康診査、へき地歯科巡回診察事業
昭和39(1964)年 母子歯科保健指導要領作成
昭和41(1966)年 弗化物歯面局所塗布実施要領作成
昭和43(1968)年 歯周疾患予防のための保健指導要領作成
昭和52(1977)年 1歳6カ月児歯科健康診査
昭和55(1980)年 第1回全国歯科保健大会(以後、毎年実施)
昭和60(1985)年 5歳児むし歯予防の歯科保健対策
昭和62(1987)年 歯の重点健康教育、重点健康相談開始(老人保健事業)
昭和63(1988)年 在宅寝たきり老人歯科保健推進事業開始
平成元(1989)年 歯科衛生士の業務に歯科保健指導を追加
平成2(1990)年 幼児期における歯科保健指導の手引き作成
保健所における歯科保健業務指針作成
平成3(1991)年 成人歯科保健対策推進事業開始
平成4(1992)年 8020運動推進対策事業開始(平成9年まで実施)
訪問口腔衛生指導開始
歯周疾患予防モデル事業開始(老人保健事業第3次計画)
平成5(1993)年 8020運動推進支援事業開始
在宅心身障害(児)者の歯科保健推進事業開始
平成6(1994)年 地域保健法施行
世界口腔保健学術大会開催
平成7(1995)年 学校保健法施行規則一部改正
平成9(1997)年 都道府県及び市町村における歯科保健業務指針作成
歯科保健推進事業(メニュー事業)
平成12(2000)年 介護保険制度を開始
健康日本21(歯の健康)を開始
平成21(2009)年 噛ミング30(カミングサンマル)運動の提唱
平成22(2010)年 在宅歯科医療連携室整備事業開始
平成23(2011)年 歯科口腔保健の推進に関する法律施行
平成24(2012)年 歯科口腔保健の推進に関する基本的事項大臣告示
歯の衛生週間から歯と口の健康週間に名称変更
平成25(2013)年 口腔保健推進事業開始