ご挨拶

 富山市歯科医師会 会長 高橋 正志

 この度は、富山市歯科医師会ホームページを訪問いただき、誠にありがとうございます。

本ホームページでは、皆様に歯と口腔の健康、さらには全身との関連性について理解を深めていただけるよう、歯科保健に関する情報や本会の取り組みについて紹介しています。

 本会は、大正10年に13名の歯科医師により設立、平成24年には一般社団法人となり、令和3年には創立100周年を迎えました。現在(令和7年6月)、228名の会員が所属し、180の歯科医療機関が地域の歯科医療の基盤を支えています。

 今日、口腔の健康が全身の健康に深く関わっていることが、国内外の多くの研究で明らかになっています。例えば、歯周病は糖尿病、心筋梗塞や脳卒中、誤嚥性肺炎、認知症など様々な病気に関連しており、日々の口腔ケアが健康寿命の延伸に大きく寄与することがわかってきました。中でも、フレイル(加齢に伴う心身の虚弱)予防や介護予防において、口腔機能を維持することは極めて重要です。食べる、話すといった基本的機能を保つことは、生活の質(QOL)や社会的参加を支える土台となるからです。

国が推進する「8020(ハチマルニイマル)運動」では、80歳で自分の歯を20本以上保つことを目標にしていますが、その達成率は全国平均で50パーセントを越えるまでになりました。私たち歯科医師の役割は、その成果をさらに広げ、自分の歯で生涯食べられるように、そして歯を失った方々にも適切な補綴(入れ歯やインプラント)を提供して機能回復を図り、皆様の健康な生活を支えていくことだと思っています。

 引き続き、富山市歯科医師会は、行政や医療、介護、福祉の関連諸団体とも連携を図り、地域の皆様の健康寿命延伸のため懸命に取り組んでいく所存です。今後とも、皆様のご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。