ご挨拶

富山市歯科医師会 会長 島 信博

 

 

 

富山市歯科医師会ホームページにようこそ!

本会は今年創立100周年を迎えました。大正10年8月4日富山市会議事堂にて発会式が挙行され、会長以下13名の会員により発足いたしました。この歴史的な幕開けから100年の年月が経過し、現在では会員220名を超える規模に発展しました。そして行政や医師会と連携し市民の皆様方の健康を守る活動をおこなっております。

さて、虫歯や歯周病に代表される歯科疾患は、発病すると歯が欠けて咀嚼障害が進行し、その結果歯を失います。そのため食生活や会話等に支障をきたすことは皆様方もご存じのここと思います。

特に歯周病は、肺炎、糖尿病など全身の健康に影響することがわかっており、口腔ケアの大切さが歯科医療機関ではもちろんのことマスコミ等でも広く報道されてきました。さらに近年は、歯を失うと上手く噛めなくなりその結果、身体のバランスが悪くなり歩行困難をきたすことも判ってきました。その他にも咀嚼が困難になると口周囲の筋肉が衰え(オーラルフレイル)、その事が全身の筋肉の衰え(フレイル)へと波及し、認知症など、身体の健康にも影響を与えることが明らかになってきています。

お口の健康を保つことは、単に食物を食べるだけでなく、家族や友人と食事や会話を楽しみ、旅行などをして、豊かな人生を送るための基本となるものです。また、「口腔保健と全身的な健康状態の関係に関する研究」によると、80歳の高齢者を対象とした調査から、歯数が20本以上残存して良く咬めている人は、生活の質や活動能力が高く、運動や視聴覚機能に優れているという研究結果も出ています。

これらは継続的な口腔ケアによって達成されるものであります。生涯健康であるためには、幼児期から高齢者にいたるまで一貫した口腔健康管理を受け、お口の中を清潔にすることが必要です。この事が老後も元気でいられ、健康長寿が実現できるのです。

ホームペ―ジ上には、「かかりつけ歯科医マップ』が掲載されており、かかりつけ歯科医で年に2~3回は検診を受け、生涯において歯の管理をすることをお勧めします。その他にも歯科に関係する最新の健康情報も多数掲載されており、ご活用いただきたいと思います。