事業所歯科健診について

事業者の皆さん、事業所歯科健診を実施してみませんか?

現在、わが国における歯科保健では、就学前までは母子保健で、就学期から中学校・高校卒業までは学校保健で、定期的な歯科健診が実施されており、これにより歯科疾患の早期発見と予防という最善の方法がとられています。
一方、就業してからは一部の特殊な事業所のみで歯科健診が義務づけられているだけで、一般の事業所においては大半が歯の健康管理は個人に任されているにすぎません。

富山県・県民歯の健康プランでは、成人(20歳~64歳)の歯科的特徴として、

  • どの年齢層においてもほとんどの人がむし歯を持ちます。
  • 歯周病が急増し、進行した歯周病の人が多くなります。歯石がついている人も多くなります。
  • 35歳頃から歯を喪失する人が増え、かむ機能が低下し始めます。

歯科疾患は初期のうちは自覚症状が少なく、ある程度進行してから症状をあらわしだします。また、他の疾患を引き起こしたり、悪影響を与えたりする原因となります。したがって、ほとんどの人がむし歯を持ち、歯周病が急増し、歯の喪失が増える就業期において、事業所歯科健診を実施し、歯科疾患の早期発見と効果的予防、適切な早期治療を行うことは、本人と事業所にとって多くの効果をもたらすことになります。

富山県歯科医師会では、昭和63年に事業所歯科健診を開始して以来、全国的にもトップクラスの受診者数(平成14年まで延べ14万人以上)の歯科健診を実践してきており、確実な成果をおさめてきています。
事業所歯科健診の具体的な実践方法と成果は富山県歯科医師会のホームページをご覧ください。